ワインバーグの文章読本

ワインバーグの文章読本

ワインバーグの文章読本

まさに、「どこを掘っても何かしら価値のあるものにあたる炭鉱のような本」でした。いや、石炭だけではなく金脈もいくつか見つけました。

まずこの本の中で一貫して語られているのがこれ。

「興味のないことについて書こうと思うな」

ですよねー。嫌々書いて良い文章が書けるわけがない。ただしワインバーグ氏らしいのが、エッセイや小説のような文章だけでなく、ソフトウェアの設計書のような文章だって同じだということ。僕も普段から、設計書やマニュアル、論文などを書くことが多いので、そういったときにも、楽しく興味を持って文章を書くようにしたいですね。



この本で紹介されている自然石構築法は、読んだ本や普段の会話の中からネタ(自然石)を収集し続け、その自然石の山から使えそうなものを引っ張りだしてきたり、並び換えたりして、文章を構築していくというものです。
そしてこの自然石を見つけるために使うのが「エネルギーの法則」です。

すぐれた文章を書くためのカギは、石に対する人間の感情的反応である。

これはすごく分かります。本を読んでいると、たまにゾクゾクっと鳥肌の立つようなフレーズを見つけることがありますが、おそらく、それがエネルギーのある石を見つけた印なんでしょう。
今までそういった鳥肌が立つほど美しい自然石をたくさん見つけていたのに、それらを収集していなかったことが悔やまれますが、ワインバーグ氏によれば、1日のうちに非常に多くの自然石が生まれており、いくらでも新しい石は見つかるし、石が無くなることを心配する必要はないらしいです。

さっそくgoogleノートブックに「汎用の石置き場」を作ったので、しばらく石集めを続けてみたいと思います。そしてたくさんの自然石が集まったら、もう一度この本を読み返してみたい。



あとこの本は、自然石、壁を作る、モルタルソリティアなど、比喩が非常に多いですね。時々、どこまでが比喩なのか分からなくなるときがありました。後輩が「先輩、何読んでんですか?」と聞いてくるので、目次を見せてあげると、「自然石を集める」「安全に石を盗む」「使えない石を捨てる」とか書いてあったので、???って顔してたしw

しかし、もとは英語で書かれた文章の書き方の本なのに、日本語としてこれだけ読み易いのは、訳者の方の翻訳が上手なんだろうな思います。