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ブルー・オーシャン戦略読了

先週は、出張で滋賀県までいってきたんだけど、その往復の新幹線の中で、ブルー・オーシャン戦略を読んだ。
この本は、以前上司から勧められていたんだけど、ずっと読んでいなかった。だけど、今年は新しいビジネスに取り組む機会もありそうだしってことで手を出してみた。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)

ブルー・オーシャン戦略とは、競争の激化しているレッド・オーシャンで、ライバル企業を打ち負かすための戦略をとるのではなく、顧客や自社にとっての価値を高め、競争のない未知の市場空間を開拓し、競争を無意味にするという戦略である。ブルー・オーシャン戦略の土台になるのが、バリュー・イノベーションである。このバリュー・イノベーションにとって大事なのは、技術やタイミングではなく、イノベーションと実用性、価格、コストなどの調和だという。

このブルー・オーシャン戦略を実現するためのフレームワークとして、戦略キャンバスとアクション・マトリクスが紹介されている。戦略キャンバスとは、横軸に業界の各社が力を入れる競争要因を並べ、縦軸にその価値をとって折れ線グラフで表現したようなチャートである。アクション・マトリクスとは、4つのアクションをマトリクスで表示して、漏れがないように分析するための手法である。4つのアクションを導き出すための質問は以下のとおり。

Q1.業界常識として製品やサービスに備わっているようそのうち、取り除くべきものは何か
Q2.業界標準と比べて思いきり減らすべき要素は何か
Q3.業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か
Q4.業界でこれまで提供されていない、今後付け加えるべき要素は何か

レッド・オーシャンで闘っていると、この戦略キャンバスが特徴のないものになりがちだという。レッド・オーシャンを抜け出すためには、4つのアクションを実施して、戦略キャンバスがメリハリがあり、高い独自性を持つような戦略を考えなくてはならない。

ブルー・オーシャン戦略は基本的にこの戦略キャンバスとアクション・マトリクスを利用して進めていくのだが、様々な障害を取り除いていくための手法がいろいろ紹介されている。個人的に気になったのは、以下の項目。

  • 機能志向と感性志向を切り替える。
  • 顧客の密集する価格帯を見極め、その中で、模倣のされやすさなどを考慮して価格を決定する。
  • 必要なコストありきで、価格を決定するのではなく、適正な価格を見極め、そこから利幅をひいてコストを決定する。そして、そのコスト目標を達成するための活動を行う
  • 重点領域に経営資源を振り向ける。

この本を読んでみてとても面白かったのだけれど、ただ面白がるだけではもったいないので、自分の携わっている仕事に対して、戦略キャンバスやアクション・マトリクスなどのフレームワークを適用してみた。「何か面白いアイデアがあったら提案してね」と言われると、いったい何を提案したらいいんだろう?と、なかなか考えが出てこないんだけど、こういうフレームワークを利用すると、いろいろな発想が出てきて、なんとなくそれらしい提案が出来上がる。(実際にはぜんぜん成ってない提案なのかも知れないけれど。)フレームワークの効果はなかなかすごいですね。

最後に、この本の中で気に入った一文。

「とびきりの戦略ができました。みなさんは私どものお客様ではなく、ファンになるでしょう」

こういう戦略を立てられるようになりたいもんです。